翔べないひよこのブログ

早稲田大学の三年生です。孔子の説く道を志して日々、儒学を学んでいます。専門としては古典中国学と明治漢学者の『論語』解釈になります。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『論語注疏』学而篇「有子曰〜」

今回は学而篇第二章の全文を掲載する。 <原文> 有子曰 <訓読> 有子曰く <現代語訳> 有子が言うには <原文> 孔子弟子有若 <訓読> 孔子の弟子有若なり。 <現代語訳> 孔子の弟子の有若である <原文> 其為人也孝弟而好犯上者鮮矣 <訓読> 其の人…

『論語注疏』学而篇「注包曰同門曰朋〜」④

<原文> 注包曰同門曰朋 <訓読> 注に包曰く「同門を朋と曰ふ」と。 <現代語訳> 注に「包咸が言うには「同門を朋という」。」とある。 <原文> 正義曰鄭玄注大司徒云同師曰朋同志曰友 <訓読> 正義に曰く「鄭玄、大司徒に注して「同師を朋と曰ふ。同志…

『論語注疏』学而篇「云時者學者以時誦習之〜』③

<原文> 云時者學者以時誦習之者皇氏以為凡學有三時 <訓読> 「時は學ぶ者時を以て之を誦習す」とは、皇氏以為く凡そ學ぶに三時有り、と。 <現代語訳> 「時は學ぶ者時を以て之を誦習す」とは皇氏によると「およそ学問をするに三つの時がある。」と。 <…

『論語注疏』学而篇「注馬曰子者至説懌〜」②

今回は前回の続きで学而篇第一章の残りの注釈部分である。「子」についての解釈を扱う。 <原文> 注馬曰子者至説懌 <訓読> 注の馬曰子者から説懌に至るまで。 <現代語訳> 注の馬曰子者から説懌に至るまで。 <原文> 正義曰云子者男子之通稱者経傳凡敵…

『論語注疏』学而篇「子曰學而時習之不亦説乎〜」①

今回から学而篇の本文に入っていく。注釈の量が多いので何回かに分けて書いていく。 *論語本文に関しては太字で、注釈に関しては細字で記す。 <原文> 子曰學而時習之不亦説乎 <訓読> 子曰く學びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや。 <現代語訳> 孔子先…

学而篇序

前回の序文の量が膨大だったので、ひとまず学而篇に入ることにした。今回は学而篇の序全文である。 <原文> 正義曰自此至堯曰是魯論語二十篇之名及第次也 <訓読> 正義に曰く、此れより堯曰に至るまでは是魯論語二十篇の名及び第次なり。 <現代語訳> 邢…